住宅 ・ 建築と空間 ・ 建築家
THE BLUE WORKS
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地方都市の郊外に建つ、築40年の鉄骨造アパートの改修計画である。
内部は時間なりの経年劣化とともに、プランに関しても現代の住まい方とはズレが生じていたため、空室化が進んでいた。
周辺には同様の賃貸住宅も多く今後の大きな変化も考えられるため、エリアの家賃相場を見据えつつ5年以内での投資回収を行う為の方法の模索が主題となった。
限られた床面積の中で、現代の住まい方にマッチさせるため、小分けにされていた部屋をゆったりとしたワンルーム+αとし、大きめの収納スペースを確保した。
仕上げに関しては樹脂製品などはできるだけ避け、経年変化を起こしている部分と馴染むよう、ラワンやシナの合板を採用している。
それにより、経過した時間をポジティブに取り込み、安価ながら本物の木の質感を感じられることで、周辺の物件との差別化に成功している。
設備機器に関しては最小限の機能のみに限定し、コストの削減を目指している。
また、弊社にて入居者の募集や管理を行い、入居時のみ発生する管理費から設計料及び現場監理費を回収するスキームを作成することで、工事費用を原価のみで行うことが可能としている。
初期投資費用を抑え、クライアントと共に自身の仕事に対するリスクを取りながら、入居者の確保という同じ方向を見据えて進めていくことが実現している。