住宅 ・ 建築と空間 ・ 建築家
THE BLUE WORKS
_
地方都市の中心部、周辺に小さな個人が営む飲食店が存在する地域のコインランドリーとして利用されていた小さな建物から、ハンバーガーショップへの改修提案である。
クライアントともに、自由を愛する大人達が集う場所、自分たちにとって本当に楽しめる場所とはどのようなものかを考えていくことを検討すべき主題とした。
建物自体が約40年のあいだ地域に存在しており、周辺の人々の記憶に残っていると考え、風景としての違和感をできるだけなくす為、建物の元々のプロポーションはそのまま残す形で計画している。
敷地は交差点に面しており、地域のコミュニティスペースになることを願い、敷地東側の隅切り部分にはシンボルツリーや誰でも利用できるベンチを設けている。
外壁には時間の経過とともにサビなどの経年変化で味わいが増すようモルタルの上にメタルラスを打ち付けている。
屋根にはつる植物のプランターを設置し、時間とともにメタルラスをつたい外壁が植物で覆われ、建物自体からも季節の変化を感じられ、周辺にとっての贈り物となることを願っている。
内装には世界的なアーティストに壁画を依頼し、飲食だけでなく、家具や内装も含め空間自体もアートとして楽しめるよう計画している。